3Dガルバノスキャナー

3Dガルバノスキャナーの導入は、レーザー加工技術の新たな地平を開きます。これらのユニットは、従来の2Dガルバノスキャナーが直面していた、スキャンレンズのコストとサイズ、ビーム開口部の限界という課題を解決します。中規模のスキャニングフィールドで、より細かいスポットサイズを実現し、加工精度を向上させることが可能です。

この技術の最大の特徴は、大きな加工フィールド内での小さなスポットサイズの維持と、作業距離やスポットサイズをユーザーが自由に調整できる柔軟性にあります。また、3軸技術を用いることで、動く対象に対しても高精度な加工が行えるほか、3D加工では平面でない部品や不均一な表面への対応が可能となり、さらには高出力を要求する製品の加工にも対応します。

この技術革新は、Nd:YAG、ダイオード、CO2レーザーなど、さまざまなレーザータイプに適用可能です。それぞれのレーザータイプにおいて、プレフォーカシング偏向ユニットは、製造業から芸術まで、幅広い分野での新たな可能性を開きます。

3D ガルバノスキャナーのメリット

  • ワイドなフィールドサイズ:~ 1,500 mm
  • フォーカススポットサイズの小ささ: 2D スキャナに比べ、約半分のサイズ
  • 加工エリア、中心と端の差が小さい:約 10% の差
  • フィールドサイズを変更可能:LTM(Z 軸)の移動で変更できます。(Motor 制御版もあり)
  • リアル 3D マーキングが可能(3D 形状へのマーキング)

原理解説

Moving lens オフ

Moving lens オン

レーザービームがまず移動レンズ(moving lens)であるリニアトランスレーターモジュールに入ります。移動レンズはビームを迅速に拡散させた後、1つまたは2つの集光レンズを通過します。その後、ビームは偏向ユニットに当たり、このユニットがレーザーをマーキングフィールド内の任意のX-Y位置に向けて指示します。

焦点補正機能のない偏向ユニットでは、フィールド中央の集中したレーザースポットは、いずれかの軸で移動すると弧を描き、作業フィールドの上に集中点の球体を作り出します。作業フィールドの中心から離れた場所では、レーザービームは焦点を合わせられません。これは、スキャナーがビームをフィールドの中心から外側に向けることで、レンズから作業片までの距離が長くなるためです。

プレフォーカシング偏向ユニットでは、スキャナーが第3の移動Z軸を通じて作業フィールド全体にビームを指示する際、移動レンズと集光レンズの間の距離をわずかに調整することにより、焦点補正が達成されます。


3D制御動作概念 動画


製品ラインアップ

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