Quantum Composers 社の高精度パルスジェネレータ(Precision Pulse Generators)は、 高度なタイミング制御を実現する信頼性の高い製品群です。
GUI 操作による直感的な設定と、SCPI による外部制御の両立により、複雑なパルス制御を容易に構築できます。
パルス幅 ・ 遅延時間(Delay) ・ 繰返し周波数 ・ 出力レベルを設定でき、カメラや照明、電流 ・ 電圧パルス源、RF機器など、外部機器との同期 ・ タイミング制御にも柔軟に対応します。
USB モデル、ベンチトップ型、ラックマウント型の各シリーズ から、用途や性能要件に応じて最適なモデルをお選びいただけます。
Quantum Composers社 高精度パルスジェネレータの使用方法をよりよくご理解いただき、
より便利にご使用いただくための解説ページを新設しました。(内容は随時更新予定です)
パルスジェネレータ(パルス発生器)とは|用途と基本の仕組み
パルスジェネレータ(パルス発生器)は、設定した周期 ・ 遅延 ・ 幅の電気パルスを複数のチャネルから出力し、装置間の動作タイミングを高精度に制御 ・ 同期する機器です。
カメラや照明、レーザー、電流 ・ 電圧パルス源、RF機器など、外部トリガで制御するさまざまな機器の同期に使用されます。
Quantum Composersのパルスジェネレータでは、基本的なパルスタイミングを主に次の3つのパラメーターで設定します。
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【Period:パルスの発生周期】
内部の基準タイマー「T₀」の周期を時間で設定します。周期の逆数がパルスの繰り返し周波数になります。
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【Delay:パルスの遅延時間】
T₀などの基準信号から、各チャネルのパルスが開始するまでの時間を設定します。 -
【Width:パルス幅】
出力パルスがONになっている時間(持続時間)を設定します。
各チャネルのDelayとWidthを個別に設定することで、複数の機器を同期させたり、一定の時間差を設けて順番に動作させたりすることができます。
専用GUIによる直感的な設定に加え、SCPI形式のコマンドを利用した外部制御にも対応しており、Pythonなどを使った実験装置 ・ 計測システムの自動化にも利用できます。
パルスジェネレータの原理
Quantum Composers社のパルスジェネレータは、時間基準となるシステムタイマーと、各チャネルのパルスを制御するチャネルタイマーを組み合わせて動作します。
システムタイマーが基準信号 T₀ を生成し、各チャネルはT₀を基本的な時間基準として、設定された Delay と Width に従ってパルスを出力します。
機種によっては、他のチャネルをSync Sourceとして選択することもできます。
| タイマー | モード | 動作 |
|---|---|---|
| システムタイマー (T₀の生成) |
Continuous / Single Shot / Burst / Duty Cycle | T₀を連続生成 / 1回生成 / N回生成 / N回生成 ・ M回休止を繰り返す |
| チャネルタイマー (各チャネルの出力) |
Normal / Single Shot / Burst / Duty Cycle | 各T₀で出力 / 最初のT₀のみ出力 / 最初のN回出力 / N回出力 ・ M回抑制を繰り返す |
設定したPeriodで連続してパルスを出力するには、原則として
Delay + Width + Hardware Reset Time < Period
を満たす必要があります。Quantum Composersの主要モデルではHardware Reset Timeは75 nsです。
また、外部信号でパルスを起動するTrigger、外部信号によって出力を制御するGate、複数のチャネルタイマーのタイミングを1つの出力端子に重ね合わせるMUX(出力多重化)などの機能を備えています。
選定のポイント|チャンネル数・時間分解能・ジッター
同期したい機器の数(チャネル数)、必要なタイミング精度(Delay/Widthの設定分解能とジッター)、最大繰返し周波数(Rep Rate)を基準にモデルを絞り込みます。
外部クロックを基準に高精度な同期を行う場合は、9520/9530/9550が候補になります。
通信インターフェースはモデルによって異なり、USB、RS232、Ethernet、GPIB、Bluetoothなどに対応しています。
| シリーズ | チャネル数 | Delay / Width 設定分解能 |
T₀周期ジッター (RMS) |
最大繰返し 周波数 |
形態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2 / 4 | 10 ns | < 500 ps | 5 MHz | コンパクト | |
| 2 / 4 | 5 ns | < 50 ps | 20 MHz | コンパクト | |
| 4 | 5 ps(Delay) / 4 ns(Width) |
< 40 ps | 25 MHz | コンパクト | |
| 2 / 4 / 8 | 1 ns | < 250 ps | 5 MHz | ベンチトップ | |
| 2 / 4 / 8 | 250 ps | < 50 ps | 20 MHz ※ | ベンチトップ | |
| 4 / 8 | 250 ps | < 50 ps | 10 MHz | ラックマウント | |
| 6 / 12 / 24 / 36 | 250 ps | < 50 ps | 20 MHz | ラックマウント (1U / 2U) |
-
※9520で20 MHz動作を行う場合は、パルス幅を10 ns未満に設定し、TTL出力を使用する必要があります。
製品ラインアップ
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9520シリーズ
- デモ機あり

ベンチトップの完成形。多くの現場で十分な性能と実績。
・ 出力チャネル数:最大 8 ch
・ Delay/Width 設定分解能:250 ps
・ 最大繰返しレート:20 MHz
・ 外部クロックPLL同期(位相ロック)対応。 -
Sapphire Plusシリーズ
- デモ機あり

高機能搭載の主力USBモデル。
・ 出力チャネル数:2/4 ch
・ Delay/Width 設定分解能:5 ns
・ 最大繰返しレート:20 MHz
・ 仮想チャネル搭載、ショット・周期・Duty Cycleカウンター対応。 -
Sapphireシリーズ

低コスト版、シンプルな2/4chモデル。
・ 出力チャネル数:2/4 ch
・ Delay/Width 設定分解能:10ns
・ 最大繰返しレート:5 MHz -
Emeraldシリーズ

パルス性能重視のUSB最上位モデル。
・ 出力チャネル数:4 ch
・ Delay/Width 設定分解能:5 ps
・ 最大繰返しレート:20 MHz
・ 仮想チャネル搭載、ショット・周期・Duty Cycleカウンター対応。 -
9420シリーズ

コスト重視のベンチトップモデル。導入しやすい価格帯。
・ 出力チャネル数:最大 8 ch
・ Delay/Width 設定分解能:1 ns
・ 最大繰返しレート:5 MHz -
9530シリーズ

高分解能を備えたラックマウントモデル。精度を最優先する用途に。
・ 出力チャネル数:最大 8 ch
・ Delay/Width 設定分解能:250 ps
・ 最大繰返しレート:10 MHz
・ 外部クロックPLL同期(位相ロック)対応。 -
9550シリーズ
- 新製品

最大36チャネル対応の最新ラックマウント。高密度タイミング制御に最適。
・ 出力チャネル数:最大 36 ch
・ Delay/Width 設定分解能:250 ps
・ 最大繰返しレート:20 MHz
・ 複数装置間の完全同期に対応(PLL位相ロック機能)。 -
パルスジェネレータボード
8000シリーズ
・ ボードタイプ
・ 2、4、8 ch 独立出力
・ 1 ns/250 ps 分解能 2タイプ -
9100 / 8100 シリーズ
- 新製品

コンパクトパルスジェネレータの次世代機、ついに登場!
・ PC制御を前提とした設計思想に基づくパルスジェネレータ。
・ 8ch出力を標準とし、高精度・高速動作を実現します。

