長いケーブルによる入力容量の増加が、微小電流測定のノイズ源になることをご存じですか?
信号源とトランスインピーダンスアンプを長い同軸ケーブルで接続すると、ケーブルの静電容量がアンプの入力容量に加わり、電流ノイズが増加する場合があります。
FEMTO社のCAB-SC1は、静電容量を30 ±2 pF/mに抑えた低静電容量同軸ケーブルです。
信号源とアンプの距離が離れた測定系で、ケーブル容量に起因するノイズを低減します。

特長
長い配線による入力容量とノイズを低減
信号源とトランスインピーダンスアンプを長い同軸ケーブルで接続すると、ケーブルの静電容量がアンプの入力容量に加わり、電流ノイズが増加する場合があります。
FEMTO社のCAB-SC1は、静電容量を30 ±2 pF/mに抑えた低静電容量同軸ケーブルです。信号源とアンプの距離が離れた測定系で、ケーブル容量に起因するノイズを低減します。
信号源とアンプの距離が離れた測定に適しています
ケーブル容量の影響を抑える基本的な方法は、信号源とアンプの間のケーブルを短くすることです。しかし、装置の構成や測定環境によっては、信号源の近くにアンプを設置できない場合があります。
CAB-SC1は、長いケーブルを使用する必要がある測定系において、一般的な50 Ω同軸ケーブルよりもアンプ入力部の容量増加を抑えます。 特に、高インピーダンス信号源からのpA~µA領域の電流を、中低周波数帯で測定するトランスインピーダンスアンプの入力接続に適しています。
一般的な50Ω同軸ケーブルの約3分の1となる低静電容量
一般的な50Ω同軸ケーブルの静電容量が約100 pF/mであるのに対し、CAB-SC1の静電容量は約30 pF/mです。ケーブルの静電容量を約3分の1に抑えることで、アンプ入力部に加わる容量を減らし、アンプの電圧ノイズと入力インピーダンスの関係によって生じる電流ノイズを低減します。
FEMTO社がCAB-SC1と一般的なRG58ケーブルを比較した測定例(右のグラフ)では、CAB-SC1を使用した場合の積分ノイズが2分の1未満となる結果が示されています。 ※ノイズ低減効果は、使用するアンプ、ケーブル長、信号源容量、周波数帯域などの測定条件によって異なります。

機械的・電磁的に静かな環境で使用
CAB-SC1は、低静電容量化によって、ケーブル容量に起因するノイズを低減する製品です。 一方、摩擦帯電ノイズの低減や電磁シールド性能を目的としたケーブルではありません。 ケーブルの振動や移動がなく、強い電磁干渉(EMI)のない、機械的・電磁的に静かな環境での使用に適しています。
振動やケーブルの動きが避けられない場合は低ノイズ同軸ケーブル「CAB-LN1」、強い電磁干渉がある場合は高性能RF同軸ケーブル「CAB-HF1」を推奨します。
コネクター付きの完成品として供給
CAB-SC1は、両端に高品質なBNCプラグを取り付けた完成品として供給されます。 0.5~10 mまで6種類の標準ケーブル長を用意しています。標準品以外の長さについても、5本からご相談いただけます。
応用
- pA 領域までの微小電流測定
- 高インピーダンス信号源からの微小信号測定
- 遠隔配置された信号源とトランスインピーダンスアンプの接続
- 長い配線が避けられない測定系
- フォトディテクター、およびイオン化検出器
- 走査型トンネル顕微鏡(STM)
- 走査型プローブ顕微鏡(SPM)
- 分光測定
- 圧電素子、および焦電素子
仕様
| 推奨周波数範囲 | DC ~ 20 MHz |
|---|---|
| 静電容量 | 30 ± 2 pF/m |
| インピーダンス | 135 ± 15 Ω |
| 絶縁抵抗 | > 1014 Ω × m |
| 信号遅延 | 4.1 ns/m |
| 減衰量 | <0.085 dB/m(DC~20 MHz) |
| コネクター | BNCプラグ - BNCプラグ |
| 最小曲げ半径 | 25 mm(固定配線)、50 mm(固定無し) |
| ケーブル長(型番) |
0.5 m( CAB-SC1-BB-050 ) 0.8 m( CAB-SC1-BB-080 ) 1.5 m( CAB-SC1-BB-150 ) 3.0 m( CAB-SC1-BB-300 ) 5.0 m( CAB-SC1-BB-500 ) 10 m( CAB-SC1-BB-1000 ) |
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推奨接続アンプ
トランスインピーダンスアンプ
FEMTO社製トランスインピーダンスアンプの入力接続に推奨。
ただし、型番末尾が「-C」のHCAシリーズを除きます。
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※型番末尾が「-C」のHCAシリーズは、入力電圧ノイズを極めて低く抑えるよう最適化されています。
そのため、「-C」モデルにCAB-SC1を使用しても、ケーブルを低静電容量化することによるノイズ低減効果はほとんど期待できません。
微小電流測定用ケーブルの選定について
CAB-SC1は、信号源とアンプの距離が離れており、長いケーブルによる入力容量の増加が問題となる測定に適しています。 ただし、ケーブルの振動や移動がなく、強い電磁干渉のない環境で使用する必要があります。
ケーブルの振動や曲げによる摩擦帯電ノイズを抑えたい場合は、低ノイズ同軸ケーブル「CAB-LN1」が適しています。 高周波信号の伝送や、電磁干渉およびグラウンドループの影響を抑えたい場合は、高性能RF同軸ケーブル「CAB-HF1」をご検討ください。
使用するアンプ、信号源インピーダンス、信号レベル、周波数帯域、測定環境、必要なケーブル長に応じて適切な製品をご案内します。詳しくはお問い合わせください。
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