Zurich InstrumentsのUHFLIはデジタルロックインアンプで、DCから600 MHzまでの周波数範囲をカバーしています。すべての商用ロックインアンプの中で最高度の作動周波数を提供するだけでなく、UHFLIはまた復調の時定数が30 nsと最小値を誇り、その結果5 MHz以上の復調帯域幅を確保しています。精巧なアナログフロントエンドは4 nV/√Hzという注目に値するノイズ特性を実現し、多くのアプリケーションで高いS/N比を達成し、また測定の高速化にも寄与しています。

最も革新的な機器制御ソフトウェア LabOne® との併用で、UHFLIはZurich Instruments 製品のフラグシップモデルとなり、今日の科学機器の最先端を具現化しています。

特長

  • 作動周波数600 MHz
  • 2つの独立したロックインユニット
  • 2つの高性能信号発生器
  • ロックインユニットあたり4つの独立した高調波
  • 65 kサンプリングの高分解能12ビットスコープ
  • 周波数応答アナライザ (FRA)
  • 5 MHzスパンのFFTスペクトラムアナライザ
  • LabOne® ツールセット(WindowsとLinux)

応用

  • エンジニアリングR&D:発振器ーのテスト、FFTスペクトラムアナライザ、
    周波数応答解析(FRA)、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)
  • 工業製品:チップテスト、故障解析、RFID伝送復調器、レーザ電圧プローブ(LVP)、
    非破壊検査(NDT)
  • レーザ分光、共焦点顕微鏡:超高速スキャン、テラヘルツ分光
  • 医療技術:フローサイトメトリー、電気インピーダンス分光
  • 量子物理学、ナノ物理学:磁気共鳴力顕微鏡(MRFM)、単電子トランジスタ、
    量子コンピュータ、ノイズ測定、グラフェン
  • 走査型プローブ顕微鏡:高速AFM、走査型近接場光顕微鏡(SNOM)
  • センサ、アクチュエータ:MEMS、NEMS(例:ジャイロスコープ、加速度計等)

オプション

ロックインアンプとデジタイザを1つの筐体内で組み合わせることにより、連続ストリーム、領域を横断した優れたトリガ、2つのスコープチャネル毎にセグメント化された128 MSaのメモリを活用して、幅広い範囲での新しい測定の機会が得られます。

UHF-MFマルチ周波数オプションは新たに6つの内部発振器を機器に追加し、8つの復調器それぞれに自由な周波数が選択できるようになります。幅広い測定設定の追加により、UHF機器の能力を飛躍的に拡張します。

UHF-MF マルチ周波数オプション

AM/FM変調オプションにより、最大3つの発振器周波数での位相同期した線形結合信号を生成することができます。振幅変調(AM)や周波数変調(FM)を含む様々な変調スキームでの(より高次の)側波帯の直接計測が簡単に設定できます。タンデム復調のような通常の2重復調スキームとは違って、複数の機器は必要なく、最大可能復調帯域幅による変調周波数の制限はありません。

UHF-MOD AM/FM 変調オプション

PIDオプションは、様々な値とユニットを制御が容易になる4つの設定可能なPID(比例積分微分)コントローラーを有します。ロックインアンプの シームレスな積分とプログラム化できるPIDは、広範囲にわたるアプリケーションで使うことできます。特に2つまでのPLL(フェーズロックループ)の一 部としてPIDを使うことができます。ユーザーフレンドリーなアドバイザを使用することで、最適なループフィルター値を見つけることが容易になります。

UHF-PID クアッドPID / PLLコントローラー

UHF-BOXボックスカーアベレージャは完全デジタル化された史上初のボックスカーアベレージャで、新たな地平を開き、低いデューティサイクルでの非正弦関数信号の解析に革新的な方法をもたらしました。高速デジタイザを発振器と同期させ、それゆえ不感時間なしで各サンプルをキャプチャし、その1方非周期信号成分を排除することが可能になりました。

UHF-BOX ボックスカーアベレージャ オプション

UHF-RUBアップグレードオプションはUHFLI機器に原子周波数標準を提供します。例えば温度と湿度の調節が制限された実験室など、悪条件下で高周波の正確さが必要な実験や長期間での安定性が求められる実験が行われるような場合、ルビジウム・ベースの原子時計は信頼できます。さらに、キャリブレーションの必要ははるかに少なくなります。本質的に経年変化は起こりません。UHF-RUBはハードウェアオプションであるため、後からアップグレードすることはできません。

UHF-RUB ルビジウム原子時計

UHF-AWG 任意波形ジェネレータは、信号発生と信号検出を1つのボックスに統合した、パルス測定プロトコルのための完成されたソリューションです。最先端のプログラミングコンセプトはユーザー独自の信号を、600MHzの出力チャネルへ素早く実現するルートを提供します。

UHF-AWG 任意波形ジェネレータ

UHF-CNT パルスカウンタ は 最大4個までのパルストレインを並列に解析でき、例えば、光電子増倍管(PMT)を用いたフォトン検出のような、イベントに基づく測定を可能にします。
5つの異なる動作モードがあり、各チャネルはアジャスタブルな弁別器を提供します。最大カウントレートは、225 MHzです。パルスカウンタからの測定結果は、タイムドメイン表示・ヒストグラム表示を主役とするLabOne® ツールセットで便利に解析できます。

UHF-CNT パルスカウンタ

仕様

ロックイン オペレーションモード

内部参照モード シングル、デュアルロックイン
外部参照モード シングル、デュアルロックイン
自動参照モード シングル、デュアルロックイン
トリプル高調波モード 1 基本波 + 3 高調波(同時)
マルチ高調波モード 1 基本波 + 7 高調波(同時)、要 UHF-MF オプション
任意周波数モード 8 周波数、要 UHF-MF オプション

UHF 信号入力

周波数レンジ DC ~ 600 MHz
入力インピーダンス 50 Ω or 1 MΩ || 18 pF
入力電圧ノイズ 4 nV/√Hz、100 kHz より以上
ダイナミックリザーブ 100 dB
入力レンジ (AC+DC) ± 3.5 V
入力フルレンジ感度 1 nV から 1.5 V
A/D 変換 12 bit、1.8 GS/s

UHF 信号出力

周波数レンジ DC ~ 600 MHz
出力レンジ ±150 mV、±1.5 V(高インピーダンス負荷)
D / A 変換 14 ビット、1.8 GS/s

参照、ナノ秒トリガ

周波数レンジ 10 Hz ~ 600 MHz(外部参照)
入出力端子 2 系統双方向端子、2 系統出力端子、2 系統入力端子
参照周波数解像度 6 µHz
参照位相角度解像度 1.0 µ°

復調器

周波数レンジ 1 mHz ~ 600 MHz
復調器の数 8 デュアルフェーズ
LAN出力サンプルレート 2 MSa/s(全復調器の合計)、64 ビットフル範囲
USB出力サンプルレート 100 kSa/s(全復調器の合計)、64 ビットフル範囲
AUX出力サンプルレート 28 MS/s(各 Aux 出力)、16 ビット
フィルタ時定数 30 ns ~ 76 s
フィルタバンド幅 80 µHz ~ 5 MHz
フィルタスロープ 6、12、18、24、30、36、42、48 dB / Oct

AUX信号

高速出力 4チャンネル、±10 V、R、Theta、X、Y、その他設定可能
D/A 変換 16ビット、28 MSa/s
D/A アナログ帯域幅 7 MHz
高速入力 2 チャンネル、±10 V
A/D 変換 16ビット、400 kSa/s
A/D アナログ帯域幅 100 kHz

接続性およびその他

接続性およびその他 LAN / イーサネット、1 Gbit/s
USB 2.0、480 Mbit/s
プリアンプコントロールバス 2 ZCtrl (RJ45 connectors) 専用ペリフェラルインターフェース
デジタル I/O 32 ビット、50 MHz、多目的
クロック 10 MHz、入出力、恒温槽付水晶発振器(OCXO)
0.5 ppm偏差(UHF-RUB オプション利用時 0.00005 ppm)

一般仕様

外形寸法 45 × 35 × 10 cm
17.7 × 13.6 × 3.9 インチ、19インチラックに適合
重量 6.4 kg
電源電圧 100~240 V、50/60 Hz
動作温度 +5 °C から +40 °C
シグナル接続 BNC(前面)、SMA(背面)
PC operating systems 32ビットと64ビットのWindows Vista、Windows 7、Windows 8
Linux
  • 製品仕様は改良等により、予告なしに変更となる場合あります。

製品紹介 動画

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