「位相」「振幅」の抽出を実現する、 180°光ハイブリッド

180° 光ハイブリッド「COH180」は、シングル偏光から「位相」「振幅」を抽出するための、コンパクトな光学システムです。
信号光とローカルオシレーター(LO)光の間で、4つの180°ずつ位相をずらした干渉を行うことにより、信号の同相(I:In-phase)および直交(Q:Quadrature)成分を取り出すことができます。

COH180は完全パッシブ型、かつ非熱依存構造を採用しており、またコンパクトな設計により、あらゆる光学システムへの組み込みが非常に容易です。

特長

  • シングル偏光、デュアル偏光に対応
  • 極めてコンパクトな設計
  • 優れた温度安定性
  • シングルモードファイバ、偏波保持ファイバから指定可能
  • O-Band ~ L-Band までの波長帯をカバー
  • 出力のバランス(均一性)を高めた「 U オプション(Optimized Uniformity」もご用意

アプリケーション

  • コヒーレント検出
  • 光通信システム
  • QPSK(四位相偏移変調)、QAM(直交振幅変調)信号の復調
  • OCT(光コヒーレンストモグラフィ)
  • LiDARシステム
  • 量子通信(CV-QKD)
  • レーザー通信
  • 衛星コンステレーション通信

スペック

絶対最大定格

動作条件

最大入力パワー 300 mW
保管温度 -40 ~ +80 ℃
湿度 5 ~ 85 %
ファイバー曲げ半径 20 mm
動作温度 Min:0 ℃ ~ Max:70 ℃
動作波長 ・ O-Band(1260 ~ 1360nm)
・ E-Band(1360 ~ 1460nm)
・ S-Band(1460 ~ 1530nm)
・ C-Band(1529 ~ 1565nm)
・ C+L-Band(1520 ~ 1630nm)

光学特性

  Min Typ Max 備考
付加挿入損失 ※1 ※2 ※3 1.0 dB 2.0 dB 構造的な3 dB or 6 dB の損失を含む
挿入損失均一性 ※1 ※2 0.8 dB 1.5 dB
ULデュアル均一性 ※1 ※2 0.5 dB 1.0 dB 出力間バランス
スキュー ※3 0.5 ps 1.0 ps コネクタ端で測定
光リターンロス 35 dB
  • ※1
    すべての偏光状態において、動作温度範囲・動作波長範囲で測定
  • ※2
    ローカルオシレーターからの信号
  • ※3
    すべての出力

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