超高性能サイエンティフィックカメラ
Andor CB2 シリーズ

CB2 High Res

24.5 MP の背面照射型センサーを搭載し、細部まで鮮明に描写します。 長時間露光にも強く、2×2 オンチップビニングにより、信号対雑音比をさらに向上。 低倍率の対物レンズを使用する場面でも、解像度を損なわずに運用できる構成です。

CB2 High Speed

最大 1594 fps の高速フレームレートに最適化され、0.5〜7.1 MP の解像度に対応します。 速度が重要となる実験に最適なカメラです。

CB2 UV

200〜400 nm の紫外域撮像に特化して最適化され、300 nm では 40%以上の量子効率を実現。 さらに 最大 194 fps の高速フレームレートに対応します。 CB2 UV は、極めて低いダークカレントにより、非常に微弱な信号の観測を可能にします。

HRモデル｜高解像

CB2 High Resは、Sonyの最新世代センサーを搭載しています。 24.5メガピクセル（5328 × 4608）という超高解像度を誇り、 広い視野を精緻に捉えつつ、細部を損なわない撮像を実現します。 各画素サイズはわずか2.74 µm。 微細構造さえも鮮鋭に描き出す能力を備えています。 さらに、先進的なセンサーデザインによりノイズを低減し、 ダイナミックレンジを最大化。高解像度であっても、画像品質を犠牲にしない設計です。

HSモデル｜高速撮影

CB2 High Speedは、速度が重要となるアプリケーションに特化したカメラです。 Sony Pregiusファミリーのセンサーをベースに、0.5・1.7・7.1 MPの3種類の解像度をラインアップしています。 センサー性能を極限まで引き出し、最大1595 fpsというフレームレートを達成します。 さらに、グローバルシャッターにより高速現象を鮮明に捉え、 イメージ上でクリアに再現します。

UVモデル｜ブルー／UV強化QE

CB2 UVは、200〜400 nmの波長域に最適化されています。 バックイルミネーテッドsCMOSセンサーにより、 300 nmで40％を超える量子効率を実現します。 さらに、カメラウィンドウもUV領域での透過率を最大化するよう設計されており、 UV撮像における高効率を可能にします。

ハイダイナミックレンジ

16-bit（UV／High Res）および14-bit（High Speed）のHDRモードでは、オンチップのデュアルアンプ設計を採用しています。ノイズフロア近傍の微弱信号から飽和限界付近の強い信号までを同時に取得できるため、1枚の画像で非常に広い測光レンジをカバーできます。
さらに、高速な画像スタッキング（アキュムレーション）と組み合わせることで、ダイナミックレンジを一段と拡張することができます。明暗差の大きいシーンでも、露光条件を頻繁に変えることなく安定したデータ取得が可能です。

接続性

CB2シリーズは、高速データインターフェースによる大容量データ出力に対応しています。CoaXPressは安定した低レイテンシ性能を提供し、GigEは長距離配線に適した扱いやすいインターフェースを実現します。
カメラはGigE Visionに対応し、GenICam規格に準拠しています。そのため、既存のフレームグラバやソフトウェア環境との統合が容易で、システム設計や立ち上げの工数を大きく削減できます。

グローバルシャッター

グローバルシャッターでは、すべての画素が同時に露光を開始し、設定した露光時間の終了とともに、電荷を一斉に読み出しノードへ転送します。その後の読み出しはバックグラウンドで進行するため、いわゆる“SnapShot”露光として、時間的にそろった画像を取得できます。
これにより、高速で移動する被写体やプロセスも、ローリング歪みなく撮像可能です。撮影間でステージや光学系を移動する蛍光顕微鏡などの用途においても、最も効率的で信頼性の高い撮像方式となります。