Koheron社のQCL100は、量子カスケードレーザーなどの高電圧負荷を駆動するために設計された高性能電流ドライバです。本ドライバは電流シンクとして動作するため、レーザーのアノードをグラウンドに接続できます。コンプライアンス電圧は最大13.5 Vまで調整可能で、精密な電流リミットも任意に設定できます。

また、5 MHzの変調入力と10 Hzのトリミング入力を搭載しています。単一の24 V電源で駆動し、アルミニウム製ベースプレートが付属します。

こんな課題を解決します!

  • 量子カスケードレーザーを安全かつ高効率に駆動したい
  • 高速変調と長期安定性を両立させたい
  • 配線や電源構成を簡素化し、装置の信頼性を高めたい

仕様

電流シンク方式でアノード接地

一般的なドライバーは電流ソース動作が多い中、QCL100 は電流シンクとして動作し、レーザーのアノードをそのままグラウンドに落とせます。これにより配線を簡素化でき、外部ノイズの影響も低減します。


5 MHz 高速変調+10 Hz トリムの二系統制御

5 MHz の広帯域変調入力で高速強度制御を実現しつつ、10 Hz のトリミング入力で長期安定性を微調整できます。高速応答とドリフト補正を両立する設計は、研究用途でも産業用途でも重宝します。


13.5 V コンプライアンスとアルミベースプレートによる高い実装自由度

最大 13.5 V のコンプライアンス電圧(QCL100-A-500)により、高電圧型量子カスケードレーザーにも余裕で対応。さらにアルミニウム製ベースプレートが放熱と機械剛性を強化し、単一 24 V 電源で動作するため、システム設計をシンプルに保てます。


仕様

QCL100-A-500 QCL100-A-1000
駆動電流 0 - 650 mA 0 - 1300 mA
供給電圧 VS 19 V - 26 V 19 V - 26 V
コンプライアンス電圧 13.5 V 13 V
3 dB 帯域幅 5 MHz 5 MHz
電流モニタ利得 2 V/A 1 V/A
RMS ノイズ (10 Hz - 1 MHz) 680 nArms 1350 nArms
電流ノイズ密度 (1 kHz) 650 pA/√Hz 1300 pA/√Hz
変調利得 10 mA/V, 50 mA/V 20 mA/V, 100 mA/V
動作温度範囲 0 ℃ - 50 ℃ 0 ℃ - 50 ℃(付属ベースプレート使用)
大きさ 100 mm x 68 mm x 16 mm 100 mm x 68 mm x 16 mm
重量 130 g 130 g
対応 LD Anode-grounded / Floating diodes Anode-grounded / Floating diodes

技術資料


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