HOLO/OR社のスパイラル位相板(Vortex位相板)は、ガウシアンビームを中心強度がゼロのドーナツ状エネルギーリングへと変換する革新的な回折光学素子 (DOE) です。
構造全体がスパイラル状、あるいはヘリカル状の位相ステップで構成され、透過ビームの位相を制御するために設計されたユニークな光学素子です。

Vortex位相板は、シングルモードレーザーで小径のリング形状を求める精密加工用途で広く使用されています。 標準ガラス製Vortex製品をご参照ください。 一方で、マルチモードレーザーや非常に大きなリング径が必要な場合には、同社のDiffractive Axiconを推奨しています。

特長

  • 高出力対応
  • 高効率
  • 低後方反射
  • 任意のトポロジカルチャージ
  • UV~IR に対応
  • AR コーティング オプション有

アプリケーション

本Vortex位相板は、特にレーザー溶接、量子光学、天文学、および高分解能顕微鏡分野でその効果を発揮します。

  • レーザー溶接用深溶込み
  • STED顕微鏡
  • リソグラフィー
  • 天文学
  • 量子光学
  • レーザーピンセット

仕様

基板素材 石英、ZnSe、Ge、プラスチック
対応波長※1 UV:193nm, 248nm, 266nm, 325nm, 355nm, 365nm, 405nm,
VIS:488nm, 532nm, 632.8nm, 694nm
SWIR:755nm, 780nm, 940nm, 980nm, 1030nm, 1064nm, 1320nm, 1550nm
MWIR:2085nm, 2790nm, 2940nm
LWIR:9.25µm, 9.7µm, 10.6µm

※カスタム対応可
DOE設計 2-level (binary) to 16-level
回折効率 75 ~ 96 %
素子サイズ 標準:25.4mm, 38.1mm, 50.8mm, 101.6mm, 150mm
※カスタムにて数mmも可能
コーティング(オプション) AR / AR
トポロジカルチャージ(位相回転数) スタンダード:M=1~6  ※その他(8, 12, 32, 64, 2048 等)は要望に応じて対応
ダメージ閾値 ~3 J/cm2 in 7ns pulse @ 1064nm
  • ※1
    ほとんどのDOEタイプは、設計波長の±2%の帯域幅内で良好に動作します。
    つまり、1064nm用に設計された典型的なDOEは、1043~1085nmの範囲で仕様内性能を発揮します。

アクセサリー

マウンティングアダプター

HOLO/ORは、お客様の利便性を高めるため、DOEをはじめとする各種光学コンポーネント向けのマウンティングアダプターを幅広く取り揃えています。

アダプターとDOEは個別にご注文いただくことも、あらかじめ組み付けた状態でご注文いただくことも可能です。
丸形アダプターは、丸形光学素子にも角形光学素子にも対応。

さらに、ご要望に応じたカスタムアダプターの製作にも対応します。
角形素子を丸形形状へと変換するアダプターも提供。

用途に合わせて柔軟に選べる構成です。

マウンティングアダプター

技術資料


この製品に関するお問合せフォーム

フォームが表示されるまでしばらくお待ちください。

しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合、恐れ入りますが こちら までお問合せください。

ページトップへ