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アクロマートレンズ(色消しレンズ)技術資料

クラウンガラスとフリントガラスによるアクロマートレンズ
クラウンガラスとフリントガラスによる
アクロマートレンズ

正の屈折力をもつアクロマートレンズは、低分散のクラウンガラス凸レンズと高分散のフリントガラス凹レンズで構成されています。2つの指定された波長でレンズ全体の焦点位置のばらつきが最小になるようにこれらのレンズは組み合わされています。近代では焦点位置の色収差補正は、フラウンフォーファー線C’ (479.9914nm) とF’(643.8469nm)にあわせて行われます。たとえばe線(546.074nm)などの第二のスペクトルの焦点位置のばらつきは、一般的に焦点距離の0.1%未満です。

さらに球面収差は、最適な配置と材料の選定によって最小に抑えることができます。リノスのアクロマートレンズは球面収差にたいして特に補正がよくできておりますので、レーザ光などの単色光を最小の波面収差で集光・コリメートする用途に最適です。

f:200mm/φ31.5mm アクロマートレンズの単色のMTF曲線
f:200mm/φ31.5mm
アクロマートレンズの単色のMTF曲線

リノスのアクロマートレンズの設計では、(アッベの正弦条件にしたがって)光軸近くのコマ収差の補正に特別の注意を払いました。このような補正によってシステムがわずかな傾きには反応しないようになります。このため拡がっている小さな対象物もうまく区別できます。

アクロマートレンズは離れた対象の結像に最適化されております。それゆえに、アクロマートレンズは光軸にたいして平行な入射光(例えばレーザ光の集光・コリメート)において最高の結像性能を達成します。アクロマートレンズは非対称形なので、光路上で正しいアライメントを維持する必要があります。一般的に、レンズ表面の曲率がきつくなればなるほど、光はより平行光に近づきます。

波長による焦点距離の変化を単レンズとアクロマートレンズで比較
波長による焦点距離の変化を
単レンズとアクロマートレンズで比較

リノスのすべてのアクロマートレンズはレーザで芯出しをしております。レンズの縁から曲面の中心までの位置は非常によく調整されています。表面形状への高い要求と相まって、結像の質の高さを保証しています。この結像性能は厳しい品質管理のたまものです。リノスのアクロマートレンズの一般的な波面収差はλ/4からλ/10の範囲に収まります。

Modulation Transfer Function(MTF)曲線によって結像の質の良さが説明されます。このグラフは、対象物の分解能やイメージストラクチャによる分解能キャパシティの違いを表します。分解能は通常は理論上の回折限界に近い値です。

f:200mm/φ31.5mm アクロマートレンズの多色及び単色でのMTF曲線
f:200mm/φ31.5mm アクロマートレンズの
多色及び単色でのMTF曲線

f:120mm/φ25.4mm アクロマートレンズの多色のMTF曲線
f:120mm/φ25.4mm アクロマートレンズの
多色のMTF曲線

リノスのアクロマートレンズには、二種類のコーティングがございます。 どちらも傷に強いハードの反射防止コーティングで、可視光用と近赤外光用がございます。

両コーティングの特性については、反射率の図をご参照ください。 この二つのコーティングに共通する大きな特長は、低い反射率です。対象の波長域で 反射率0.5%以下です。

可視光用ARB2広帯域反射防止コーティングは波長域:450-700nm で透過率>99%
可視光用ARB2広帯域反射防止コーティングは
波長域:450-700nm で透過率>99%

近赤外光用ARB2広帯域反射防止コーティングは波長域:725-1200nm で透過率>99%
近赤外光用ARB2広帯域反射防止コーティングは
波長域:725-1200nm で透過率>99%

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